このブログにおける「ゲーム」という言葉の使い分け(後編)

2016-01-04 20:34 · 2207 words · 5 minute read コラム

前編では、このブログでの「ゲーム」の呼び分け方法について説明いたしました。

後編では、その呼び分け方法に至った経緯を説明したいと思います。

前編で決めた呼び分け方法は以下の通りです。

【テーブルゲーム】・・・「ゲーム」の「ルール」を「再生」する媒体が「プレイヤー」のゲーム

【コンピュータゲーム】・・・「ゲーム」の「ルール」を「再生」する媒体が「コンピュータ」のゲーム

今回の呼び分け方法を考えるに至った経緯として、以下に挙げる「ゲーム」を1つの着目点でスッキリ分けたい、というのがはじまりでした。””で囲っているのは具体的な作品名です。

Aグループ

ボードゲーム、”スペースアラート”、”アルケミスト”、TRPG、シミュレーションゲーム、TCG、人狼、オンラインゲーム上のチャット機能を使用してプレイする人狼、”Tabletop Simulator”上でプレイする各種【テーブルゲーム】

Bグループ

【コンピュータゲーム】、【コンピュータゲーム】でプレイする各種【テーブルゲーム】、人狼BBS

このようなグループ分けをしたいので、前編で話した一般的に使用されている分け方だと上手くいきません。

電源の使用有無だと、音源を使用する”スペースアラート”と【コンピュータゲーム】が同じグループになってしまいます。

コンピュータの使用有無だと、スマホアプリを使用する”アルケミスト”と”Tabletop Simulator”上でプレイする各種【テーブルゲーム】が、【コンピュータゲーム】と同じグループになってしまいます。

むむむっと考えていて閃いたのが、「ルール」を「再生」する媒体に着目するという分け方でした。

「ゲーム」を、その「ゲーム」たらしめる「なにか」を「ルール」から読み解きプレイすることを「再生」と呼ぶこととしました。

残念ながら、「ゲーム」を、その「ゲーム」たらしめる「なにか」について、今はまだ説明できる能力が私にはありませんので省略します(いつかきっと説明できるようになると希望的観測)。

その「なにか」を「コンピュータ」が「再生」するのか、はたまた、「プレイヤー」が「再生」するのかで呼び方を変えるといいんじゃないか、と。「ルール」を守っているのはだれか、というイメージも近いのかもしれません。

どういうことかといいますと、例えば、”ファミコン”の”スーパーマリオブラザーズ”で、Aボタンを押すとジャンプする、というのは「プレイヤー」が操作しているけれども、そうなるように制御して(ルールを守って)いるわけではありません。あくまでも、Aボタンを押すとジャンプするという「ルール」を、制御して(ルールを守って)いるのは「コンピュータ」(ここではファミコン)です。

【ボードゲーム】の”カタンの開拓者”において、ダイスを転がしてその目によって資源を算出して該当するプレイヤーに配る、という「ルール」を制御して(ルールを守って)いるのは各「プレイヤー」です。ランダムで選ばれたダイスの目に従っているのは各「プレイヤー」です。

この着目点で分けると色々スッキリします。

例えば、”スペースアラート”も”アルケミスト”も電源やコンピュータを使用しますが(なくても人間で代用できますが)、「ルール」を「再生」しているのは「プレイヤー」なので、「テーブルゲーム」です。

例えば、オンラインRPG上でチャット機能やランダム機能を使い「人狼」を遊ぶとき「ルール」を「再生」しているのは「プレイヤー」なので、【テーブルゲーム】です。

例えば、”Tabletop Simulator”でチェスをプレイするとき「ルール」を「再生」しているのは「プレイヤー」なので【テーブルゲーム】です。

例えば、スマホアプリの”カタンの開拓者”をプレイするとき、「ルール」を「再生」しているのは「コンピュータ」なので、【コンピュータゲーム】です。

例に挙げたのは、私の中で「ゲーム」を呼び分けるときに、グレーゾーンで、境界線上にあった「ゲーム」です。

ちょっと文章が散らかってしまいましたが、しばらくしてまた、グレーゾーンで境界線上の「ゲーム」を見つけたときに、この呼び分け方をブラッシュアップしたいと思います。

あと少し補足。さんざん「コンピュータ」と言ってきましたが、ここでいう「コンピュータ」は、いわゆる電子演算装置というニュアンスではなく、自動演算装置というニュアンスで使っています。なので極論、壮大なピタゴラ装置的な自動演算装置で”スーパーマリオブラザーズ”を「再生」したら、それを【コンピュータゲーム】って呼んでます。

ただこのように考えると、また揺らいできます。「コンピュータ」を「プレイヤー」の代わりに「ルール」を「再生」する装置と捉えると、「プレイヤー」ではない人間に「ルール」を「再生」してもらったとき、つまり、「ルール」を制御するのが「プレイヤー」ではないときを【コンピュータゲーム】と呼ぶことになってしまいます。そして、この状況って割と頻発します。「ルール」を説明する人が別にいながら【テーブルゲーム】をプレイすることってけっこうあります。私はその状況になったとき【コンピュータゲーム】って呼ぶと言っています。直感に反しています。どうしましょう。。。

とりあえず、この問題は課題として残していきます。。。

残尿感がありますが、今回はこのへんで。ぶうぶう。

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