指の手術 - 医者役用ページ
2025-11-15 00:00 · 2682 words · 6 minute read
医者役・看護師役の方へ
医者役の役割を決める
医者役は2人必要です。まず最初に、以下の役割を決めてください。
医者A:手術実行役
- 実際にパズルのピースを動かす人
- 「手術」で実際に手を動かす役割
- 医者Bの指示に従ってパズルを組み立てる
- 事前準備はほぼありません(当日、医者Bと一緒に実行するだけ)
医者B:補助・指示役
- 造語を使って指示を出す人
- 実際にはパズルのピースを動かさない
- 医者Aの補助や手助けをする役割
- 造語一覧表を見ながら指示を出す
- 看護師役がいない場合、事前にパズルを準備する必要があります(詳細は下記参照)
どちらが医者Aで、どちらが医者Bかを最初に決めてから、以下の準備に進んでください。
用意するもの
パズル
- 適当なイラストを印刷したA4用紙を16ピース(4×4)に切ったもの
- ピースをシャッフルしてチャック袋に入れておく
- 看護師役がいる場合:看護師役が事前に準備
- 看護師役がいない場合:医者Bが事前に準備
- (患者役は準備しない)
詳しい準備手順は下記「準備」セクションを参照してください。
医者役用参考資料
実行時に必要な以下の資料を、医者役用参考資料ページ にまとめています:
- タイムテーブル(手順の流れ、会話例、注意事項)
- 造語一覧表(パズル指示に使う造語のリスト)
このページを印刷または別デバイスで表示して、実行中に参照できるようにしてください。
患者役には絶対に見せないでください。
その他
- 机(患者役の右手を置けるサイズ)
- 部屋(患者役が最後に退出できる空間)
準備
1. 参加者の構成確認
この手順には以下の参加者が必要です:
- 患者役:1人
- 医者A(手術実行役):1人
- 医者B(補助・指示役):1人
- 看護師役:1人(オプション)
医者役の2人は、上記の「医者役の役割を決める」セクションで既に役割を決めているはずです。
2. 患者役への説明
患者役に以下のことを伝えてください:
伝えること:
- 手術の体験を再現すること
- 右手を机に置くこと
- 右手方向をなるべく見ないこと
- 何もせず、ただ聞いているだけであること
伝えないこと:
- パズルをしていること
- 造語を使うこと
- 医者役の具体的な行動
患者役には患者役用ページを見てもらい、そこに書かれていることだけを伝えてください。
3. 素材の準備
上記「用意するもの」で説明した医者役用参考資料ページを印刷または別デバイスで表示してください。
医者AとBの両方が事前に軽く目を通しておいてください。
4. パズルの準備
看護師役がいる場合:看護師役が事前に準備してください
看護師役がいない場合:医者Bが事前に準備してください
準備手順:
- 適当なイラストを用意する
- イラストをA4用紙に印刷する
- 印刷した用紙を縦横それぞれ4等分して、16ピースに切る
- 縦:約7.4cm間隔で3本の線を引く
- 横:約5.25cm間隔で3本の線を引く
- ピースをシャッフル
- チャック袋などに入れる
※ 準備した人は答えを知ってしまいますが、それは許容してください
ルール
1. 配置
- 患者役は椅子に座り、右手を机の上に置く
- 医者役2人は患者役の右手の近くに座る
- パズルは患者役の右手の近くで行う
- 患者役は右手方向を見ないように心がける
2. タイムテーブルに従って進行
参考資料ページの「タイムテーブル」に従って進行してください。
大まかな流れ:
- 手術の説明
- 身の上話(1〜2分)- 医者役2人で談笑しながらパズルを準備
- パズル開始 - 造語を使って協力してパズルを完成させる(3〜7分程度)
- パズル完成後 - あっけなく終わり、患者役は部屋から退出
詳細な進行方法、会話例、注意事項は参考資料ページを参照してください。
3. パズルのルール
役割分担
医者B(補助・指示役):
- 造語を使ってパズルの指示を出す
- 造語一覧表を見ながら指示を出す
- 例:「これを〇〇(造語)して」
- 実際にはパズルのピースを動かさない
医者A(手術実行役):
- 医者Bの指示に従ってパズルのピースを動かす
- 「これはこっちではないか?」のような会話はOK
- 二人で協力してパズルを解く
- 実際に手を動かす役割
コミュニケーションの制限
- 医者Bは造語のみを使って指示を出す
- 通常の言葉(「上」「下」など)は使わない
- この制限により、「うん?」などの不安な要素を発生させる
- 専門用語を聞いているような感覚を患者役に与える
造語一覧表の使用
参考資料ページの造語一覧表を参照して指示を出してください。
患者役は造語の意味を知りません。
4. 重要な注意事項
患者役の右手には絶対に触れないこと
- いろいろな問題が発生するため、右手には触れない
- パズルは右手の近くで行うが、接触しない
患者役にパズルのことを知られないように
- パズルをしていること自体も秘密
- 造語の意味も秘密
- 患者役は何をされているかわからない状態を維持
5. 半年後のフォローアップ
この手順には、実行から半年後に行うフォローアップが含まれます。
手術の実行から約半年後(6ヶ月後)、患者役から医者A(手術実行役)に連絡が来ます。
その際の対応方法については、以下のページを参照してください:
注意:このページは手順実行の半年後まで開かないでください。
看護師役について(オプション)
看護師役がいる場合:
- パズルの準備を担当する(医者Bの代わりに準備)
- 手術前に患者役の感情に寄り添う
- 「痛かったですね」などの言葉をかける
ヒント
医者役へ
- 身の上話は自然に、楽しそうに
- パズルの指示は造語を使って明確に
- 「うん?」「これは〇〇みたいな」など、少し不安になる言葉を自然に混ぜる
- パズル完成を急ぎすぎない(想定時間:3〜7分程度)
- 患者役の反応を見ながら、雰囲気を調整する
FAQ
なぜパズルを使うのですか?
実際の手術行為を構造化して抽象化したものとして、パズルを使用しています。パズルを完成させる行為が「手術」を表現しています。
なぜ造語を使うのですか?
実際の手術では、医者同士が専門用語で会話しており、患者には意味がわかりませんでした。この「意味不明な言語を聞いている」感覚を再現するために造語を使用しています。
パズルが早く完成しすぎたらどうすればいいですか?
16ピースのパズルは、造語でのコミュニケーション制約があるため、通常より時間がかかります。想定では3〜7分程度です。この手順は1回しか実行されない想定なので、調整の必要はありません。
患者役が不安になりすぎた場合はどうすればいいですか?
患者役が「やめたい」と言った場合は、すぐに中断してください。これは感情を再現する試みですが、無理に続ける必要はありません。
なぜ患者役は部屋から出るのですか?
実際の手術後、病院から帰宅した感覚を再現するためです。あっけなく終わり、自分の場所に戻る、という体験を含めています。